就活対策手法

就活の経験から重要だろうと思うことが3つあります

1、筆記試験対策
一口にSPIと言ってもTG-WEB、WEBテスティングサービス、テストセンター、玉手箱など様々な種類のテストがあるので志望企業が例年何のテストを実施しているかを調べて重点的に勉強することが重要です。オススメはSPIノートの会が出版する各参考書です。

また、SPIノートの会のHPでは色々な企業が過去にどの筆記試験を実施したかがわかる表があるので、それを参考にしましょう。

簡単だからといって勉強をおろそかにせず、満点がとれるくらいになるまで反復練習しましょう。


2、自己分析
僕はこれが一番重要だと思ってますが、自己分析は自分のコアとなる部分を考えていくことです。

具体的には面接で絶対にされるであろう質問について答えを考えることから始めます。

「学生時代にがんばったことは」
「それで苦労したことは」
「その経験は入社後どう生かせる」
「自分の強みと弱みは」
「趣味は」

等など、自分の考えをワードに書き出していきます

そうやって書き出すことで自分の考えをまとめることができると同時に、話をできるだけ簡潔にわかりやすい文章に直していくことで落ち着いて論理的に答えることができます。

これは簡単なようでいて非常に時間がかかるところです

すべての回答はその企業へのアピールになるものでなければなりません

回答が論理的なのはもちろん、誠実であり、向上心があり、常に信念をもって生きていることがアピールできなければならないのです。

そのへんまでよく考え、回答を書き出したら社員の人やOBなどに添削してもらいましょう

そうやって「添削→修正」のサイクルを繰り返していくことで洗練された回答ができてきます


3、企業分析
志望企業の志望動機を考えることです
もう少し具体的いうならば自分が受ける企業すべてに対して
「なぜ、この業界志望するのか」
「なぜこの業界の中でもこの会社を志望するのか」
「会社に入って何がやりたいか」
「なぜそれがしたいのか」
「自分の考えているキャリアパス」
「それを実現するために今どんな努力しているか」

などの質問に対して答えられるように企業を分析していきます

例えばメーカでも日立と三菱電気と東芝では何が違うのかについてちゃんと調べるのです

日立→家電製品は力をいれていない
三菱電気→家電に力を入れている
東芝→家電に力いれていない

という違いがわかれば「自分は家電をやりたいからそれを実現するためには他社よりも御社のほうが適していると思った」
と言えるわけです

またやりたいことについてはより具体的に考えましょう

メーカだったら単にSEとかではなく「デジカメの設計がやりたい」

ぐらいは言えるようにしましょう。

もちろん合わせて「なぜデジカメか」「なぜ設計か」についても考えなければなりません

また志望動機ややりたいことについてはあくまで自身の経験から語りましょう

たかが学生に「この会社とはなんぞや」「デジカメとはなんぞや」と語られてもイラっとされるだけです

そうではなく例えば「僕は小さい頃からカメラでふとした瞬間を写真におさめるのが大好きでした。例えば夕日で真っ赤に染まった小学校の教室だとか、テントウ虫の羽ばたく瞬間とかよくとってました。いまでも写真を1枚ずつみているとその時に感じていた気持ちや雰囲気を思い出します。そのような経験から、自分の力で新しいカメラを開発し、僕と同じように育ってきた人たちの思い出づくりを少しでも手伝いたいと思うようになり、カメラづくりに携わりたいと思いました。」
とか言った方が効果的です

たしかにこの言い方はすごく幼稚です

しかしこっちはまだ社会に出てもいない鼻垂れ小僧です

そんな小僧にへ理屈こねられるより、むき出しの熱い思いをぶつけられたほうが面接官もいい印象をもってくれると思います

企業分析するために最も簡単な方法がOB訪問です

「なぜこの業界にしたか」「なぜこの企業にしたか」など、面接で来るであろう質問を逆にOBや内定者にぶつけるのです

そうやって何人かの方に「模範解答」を聞きまくることで自分の言うべき話の方向性や企業間の違いなどが分かるようになってきます


また、話は変わりますが「就職活動は縁」とよく聞きますがこれを「就職活動は運で決まる」と勘違いしている人が多いように思います

でもこれが本当であればそもそも特定の学生に内定が集中することなんてありえないですよね

この真の意味は「どれだけ万全の準備をしても落ちることはあるけど、それが就職活動だから気にせず次に進もう」という意味だと思います

まあ考えてみれば就職活動に限らず世の心理です

いくら努力しても成功するとは限らないけど、努力しない者に成功は絶対に訪れない

恋愛だって受験だってなんだってそうです

なのでこんな言葉遊びに惑わされず、しっかりと戦略を練って努力を惜しまないことが重要です

また「就職活動=説明会に参加」だと思っている人が多すぎです

僕に言わせれば説明会は就活ではありません

そもそも説明会の内容なんてHP見ればわかるような内容ばかりで直接足を運ぶ時間や電車賃の無駄とさえ思います

もちろん社員と直接話せる機会もあるので一概に全部無駄とは言いませんが

それでも社員と直接話したいならOB訪問した方が全然長い時間使ってくれるし、聞きたいこと聞けるからいいですし

OBがいなければたいがい会社に直接電話なりメールすれば採用担当の人が紹介してくれます

僕も実際それで何社も行きましたし

少し話が脱線しましたが僕が危惧しているのは説明会に参加することで自分は就活をしている気になってしまうのではないかということです

先に書いたように就職活動で本当に重要な部分は自己分析や企業分析です

それをせずに説明会に参加した程度で企業分析したと錯覚してしまうことは非常に危険です

それは大学受験でいえば受験勉強せずにオープンキャンパスに参加しまくり、受験対策した気になっているのと全く同レベルの発想です

僕は実際に説明会には参加必須のものを除き全く参加しませんでした

また、それはむやみやたらと企業を受けまくるのも同じです

大学受験だって、志望校を定めて、入試の出題傾向を見定めてそこを重点的に勉強することが難関校を受かる秘訣であるように

企業も受験料が無料だからといって受けまくっていては、企業分析も追いつきません

なので文系の人であっても多くても30社くらいまでは絞って、それらの企業を徹底的に調べ、各企業ごとに「志望動機」や「やりたいこと」などをまとめるのです

理系であれば分野もかなり絞るでしょうから10社くらいで十分だと思います

よく新聞で「100社受けて内定なし」なんて見出しで見ますが、むしろそんなに受けるやつは受かるわけがないと個人的には思います

少なくとも何社も受けて全部落ちている人には何か企業分析なり自己分析が足りていないにもかかわらず、

「とにかく落ちたからどんどん受けなきゃ」

と数だけは増やして時間がなくなって対策せずにそのまま受けてまた落ちる・・・

負のスパイラルです

こうならないためにもこれらの点には十分に注意しましょう

最後に先輩からの後輩に向けてのメッセージですが、就職活動のためだけの学生生活を送るのはやめましょう

本気で外資金融やコンサルに行きたいなら話は別ですが

よく就職活動に有利になるようなサークルに入る!とか海外留学する!とかいう人がいますが、実際社員の方からみたら僕たち学生のやってきたことなんて金魚のフンみたいなもんです

みんな同じようにしか見えません

留学の話が出たついでに言いますが留学経験者は留学話ばかりしたがりますが、最近留学経験者の数なんて腐るほどいるのでまったく珍しくもないのであまり執着しないで他のエピソードも用意した方がいいと思います

なのでエピソードの中身だけで有利になろうとしたら、それこそノーベル賞取るとかオリンピックで優勝するとかでもしないと無理です

資格をもってる云々もよく聞きますがぶっちゃけそれもどうでもいいです

それよりも、その経験から自分は何を感じ、どう仕事に結びつけ、どうしていきたいと思ったのかの方が1000倍重要です

そこを熱意を持って、かつ論理的に説明でき、チャレンジ精神が旺盛であるとアピールできた人が勝者、それ以外が敗者です

話が矛盾するように聞こえるかもしれませんが僕も資格ネタは使いました

しかしそれは資格自体に効力を求めたわけではなく自分の計画性や熱意、行動力をアピールするためのツールとして使ったのです

実際に面接であった内容を一部抜粋します

面接官「君の趣味は?」
僕「資格試験の取得が趣味です」
面接官「確かに資格は結構取ってるみたいだけど、なんでこれが趣味なの?」
僕「大学に入学してしばらくした時、大学生活は自由度が高すぎて自分の統制が図りにくいと思ったんです。授業の出る出ないすらも自由なんて時もありましたから。でも、僕は無駄な時間をだらだらと過ごすよりも難しい問題に全力で取り組むことの方が生きがいを感じられると考えていましたから、何か自分に目標と立てたかったんです。資格試験はそのツールとして使ったにすぎません」

みたいな感じです

資格試験ネタを出し、突っ込まれたらさりげなく自分の計画性や熱意をアピールすることができるのです

すいません

まただいぶ話が脱線しましたがつまり僕が言いたいのは「大学時代でやってきたことはなんでもいいんだから就職活動を考えてサークル選びやら何かをするのはやめよう」ってことです

大学時代ほど時間がたくさん使えることはもう60歳になるまでないでしょう

せっかくの時間なんですから自分が本当にやりたいことをやったらいいと思います

バイトでも趣味でもサークルでも恋愛でもなんでもです

とまあ微妙に最後も脱線しましたがそんな感じです

また時間ある時に詳しく自己分析や企業分析の進め方について書いていきます

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