日本IBM


エントリーシート
まずはエントリーシートの提出。以下の内容で送信した
IBMを志望する理由をビジネス内容に触れ、具体的に記述してください。(500字)
私はこれまで学んできた技術を基に広範囲なエリアに大きな影響を与えることをもって世界中のユーザに快適な暮らしを提供したいと考えており、その価値観と御社の事業内容が一致しているため御社を志望した。私は現在米軍基地内のスーパーで働いている。しかしレジシステムは頻繁にフリーズし、冷凍庫は頻繁に故障し、頻繁にお客様や従業員に迷惑をかけている現状が問題として挙げられている。品質が平均的に高い日本の店で働く場合はあまり感じないが、品質の悪いシステムを導入している米軍基地では当たり前のようにこのような事態が発生するため、世界では品質の悪さがユーザの労働環境を劣悪にしているという現状を知った。そんな中御社の学内説明会に出席し、ストックホルムの料金課金システム導入による渋滞問題の解決など、より多くのユーザに影響する社会問題をシステム導入することを持って解決するビジネススタイルを知った。またアメリカにおける特許の取得数が1位であるという実績を聞き、世界中のユーザに高品質なシステムを導入することを持って社会に貢献するためには御社が最適であると思い、志望した。
ITエンジニア、営業はIBMのビジネスの中でどのような役割を果たすことを期待されているとおもいますか?具体的に記述してください(500字)
営業ではプロジェクトに入る前の段階でお客様の経営課題を浮き彫りにし、IBMとしてはこの問題をどのようなアプローチで解決できるかについて提案することが求められると考えている。その上で予算編成やシステムを導入することでどの程度の利益を見込めるかなどの数値を算出するなど、お客様の側に必要なデータの提供や分析結果、またシステム導入後も問題が起こっていないかなどのフォローまで手掛けることが期待されているのだと考えている。ITエンジニアのビジネスの役割としてはシステムの導入に必要な専門知識を活用しながらもプロジェクトに対して全体感を持ちながら関わる人的資源をマネジメントしていくという役割であると考えている。より具体的には営業の提案した解決策をより技術的な観点からとらえ、実行する解決策に使用するシステムのアプリケーションやミドルウェア等を最適なものを選択し、プロジェクトにかかわる多くの人材のタスクの割り振りや、進捗管理をしながらプロジェクトの成功という一つのベクトルに向けてマネジメントしていくことであると考えている。
あなたが高校入学以降、複数の仲間と協力して結果を出した経験について具体的に記述してください。(500字)
私は5年間、コンビニでアルバイトをしてきた。飲料の売り上げ向上を考えるポジションに抜擢された私は売上向上に注力する毎日であった。人手不足だったため厳しい労働条件であったが最良の販売方法を見つけるためにそれぞれの売り場の担当者と話し合い、売れ筋商品などの情報交換や販売促進方法としてどのような方法があるか議論し、商品陳列をどう変えれば販売は促進するか、どのような広告をつくればお客様に見てもらえるか、どこに広告を張りだせばお客様は見てくれるかなどについて仮説を立て、実践し、検証することを繰り返した。その結果年に一回の特定飲料の売り上げを競うイベントで、七千店舗以上ある系列店の中で最高で十二位の成績を残すことができた。私のこれまでのアルバイトは自分にたりないものを得るための最高の機会であった。働くことでビジネスにおけるチームワークやスケジュール管理の大切さを知り実践することができた。今では前向きな姿勢で勉強や仕事に取り組むことができており、それはアルバイトの経験が大きく寄与している。
開発経験について(150字)
内容はPCクラスタにおけるスケジューラを作成した。具体的には各PCの性能に応じて各PCに適切なタスク量を割り当てるという一連の流れを実装した。使用言語はXML、javaが基本で全体を統括するためにシェルを用いた。開発規模は2000行程度



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WEB試験
エントリーシートを提出した後、すぐにWEB試験の受験案内が来ました。そこで早速ログインし、受験することにした。試験の内容は玉手箱の表の推測問題とWEB-CABでした。試験を受けた感触としては・・・激しく敗北した感じがしました。推測問題は結構な割り合いでカンで解いたし、CABは7割ぐらいしか解けかったので敗北を覚悟しました。しかし1次選考の締め切り後、無事筆記試験を突破したという通知をいただきました。たぶんみんなテストできなかったんだろうな・・・

GD
今回は日本IBMの本社でグループディスカッションです。かなり広い部屋に案内され、各テーブルに座らされました。会場には100人ぐらいの受験生が入っており、各テーブルに7人ずつぐらいの配置でした。とりあえず開始まで暇だったので相手のレベルを知る意味で出身大学を聞きました。大体みんなマーチ、早慶ぐらいだったので他社とレベルではかわらないのかなと若干安心しました。
さて、いよいよ本題です。今回のディスカッションの内容は「お客様に道案内をする」という内容でした。まず初めに各受験生には7枚ずつぐらいのカードが割り振られます。各カードには建物や駅などの断片的な情報が書かれており、その情報をまとめて一つの地図を作成し、お客様を目的地まで道案内をするというものでした。これがやってみると意外と難しい。例えば「コンビニの東に200m進むと交差点がある」「国際ホールから西に100m進むとコンビニがある」という2つのカードがあるのですが、このコンビニが実はそれぞれ別のコンビニを指していたりと,いくつかのトラップ要素が埋め込まれているわけです。
とりあえずGDにおいては議論における結論の有効性ではなく、あくまで「議論にどう取り組んでいるか」を見られていると認識していたため、私が進行役とタイムマネジメントをしながら進め、なんとかまとめたわけです。結果はおしいようなおしくないような微妙な地図ができました。フィードバックをしていただいた社員の方にも「これじゃあ道案内できないね・・・」と苦笑いしながら言われ、こちらも「ははは・・・」と苦笑い・・・非常にドンマイな結果だった。ただ、個人的には議論に積極的に取り組めたし、議論のフレームワークを支えられたため満足でした。

そして後日、無事GDの合格メールが来ました。

1次面接
今回の1次面接は都内のオフィスのワンフロアを借り上げた場所で行われました。ただここで事件が起きたわけです。私が少し早く着いたので控室で待っていると
社員「ではみなさん成績証明書、TOEICのスコアコピー、受験票の用意ができた方から順にこちらに並んでください」
と言われ、準備に時間がかかってしまった私はなぜか列の一番最後に並ぶ羽目になり、面接を30分近く待つことになってしまいました。暇だったので待ち時間に他の受験生の人たちと蹴活トークで盛り上がっていました。やっと時間が来ていざ面接なんですが、ここでも問題が発生しました。今回、会場はブースに分かれており、各ブースには扉があり、一つの部屋みたいになっていたのですが、扉の立てつけが悪かったのかなかなか開きません。とまどっていると社員の方が開けてくれたため助かりました。主に面接と関係ないところでミスりまくってます。面接官は男性1名、女性1名の計2名でした。さて、肝心の面接内容は

「志望動機」
「学生時代頑張ったこと」
「その経験から何を学んだか」
「入社後興味のある分野はあるか」
「質問ある?」

など、一般的な質問でした。面接時間30分の予定が20分くらいで終わったのではないかと思います。そして帰りに扉を開こうとするとまた開かない・・
どうしても開かないので「ふんぬ!!」と思いっきり開けたら「バキ!!」と嫌な音がした後、ドアが僕の方に倒れてきたわけです。大惨事だ・・・とりあえず平謝りすると社員の方が「これ元々だいぶボロかったから大丈夫だよ」と言ってくれたため、「なるほどね」と満足した私はその場を後にしました。まあ弁償しろって言われたら私の部屋のドアを送ってやります。

そして後日、弁償を求められるわけでもなく普通に面接通過のメールと電話が来ました。

最終面接
最終面接は日本IBM本社で行われました。しかしここでもまた問題が発生しました。
社員「では受験票の準備ができた方から並んでください」
と言われ、急いで受験票を出そうとファイルを開くと・・・ない・・・受験票印刷するの忘れた!!!
まさかの失態に絶望しつつも、一応社員の方に聞いてみると「大丈夫ですよ〜」と言われ、普通に受験できることになった。しかし、やっぱり並ぶのが一番後ろになってしまったので今回は1時間も待たされた。そしていよいよ最終面接。内容は
「志望動機」
「学生時代頑張ったこと」
「その経験から何を学んだか」
「入社後興味のある分野はあるか」

など、一次面接と同じ質問や

「コンビニのアルバイトででこうゆう人とは働きたくないって思う人はいる?」
「チームワークにおいて大切なことは?」
「日本人は英語で話すのをためらいがちだけど、君はどう?」

など、微妙な変化球もありつつ、まあ普通の内容でした。また、面接も前半はこのような普通の面接でしたが、後半は完全に雑談と化してました。具体的には面接官の方の娘の話などを聞かされました。

内々定
金曜日に受けた最終面接でしたが、次の週の月曜日に内々定の電話とメールをいただきました。正直、説明会もOB訪問も参加していないので(エントリーシートの内容はウソ)ほとんど対策なしで受かりました。その理由はIBMがあまり自社に関する知識を求めていなくて、あくまで人間性を見るスタンスで選考していたからだと思います。さすが外資!!また、最終面接の面接官の方に気に入ってもらえたらしく、面接官のいる部署である「グローバルテクノロジーサービス部門」に配属が決まったとのこと。とりあえず内々定は受託しましたが、すでにNTT東日本にも内々定をもらっていたので非常に悩みます。とりあえず懇親会とかに参加して、会社の内情を聞いてから判断しようと思い、内々定はホールドすることにします。

インタビュー
IBMについてはしばらく放置していた時、会社からインタビューに来てくれというメールが来ました。
しかし、めんどくさかったので僕は放置することにしました。すると数日後、IBMから電話がかかってきました。
そこで人事の方にトップ内定の僕にはぜひぜひインタビューに来てほしいと言われました。めんどうではありますが、そこまで言われれば悪い気はしませんで行くことにしました。
インタビューは違う会社に委託したようで、新宿のとある会社に行きました。そこで2時間のインタビューでした。
小学校から大学院までの人生経験をひたすら聞かれた後、他に受けた会社と比べてなぜIBMが第一志望になったのかをホワイトボードを使って説明させられました。
たぶんこのインタビューで学生がIBMを選ぶ基準を見極めたいんだと思います。
そんなこんなで意外と楽しくインタビューを受けて終了です。またこれは後日知りましたが、このインタビューは面接の時の成績優秀者のみに案内されたみたいです。

内定者懇親会
昼の14時という微妙な時間帯に内定者懇親会が行われました。
最初になぜかいきなりグループワークで紙粘土を使って10年後のスマートな世界を表現するという意味不明な課題に取り組みました。
僕の班は10年後はクラウドが究極進化し、1台のサーバで世界中のソフトウェアが動いているという世界を想定し、雲の上でIBM製のドラえもんがサーバを運用している光景を作りました。その後社員の方に話を聞きながら社内見学もしました。聞いた内容は以下の通り

今回採用したITエンジニアはGTSかGBSに分かれるが、GTSはインフラ、GBSはアプリよりの領域になる(僕はGTSで内々定)
有給は取ろうと思えば結構とれる(しかしその社員の人は年に4日くらいしか取ってないらしい)
最近は家で仕事ができる制度が整ってきている(これはいい点なのか?)
会社に改善してほしい点は給料を挙げてほしい
グローバルな案件はほぼない
外資を感じさせる点はメールが英語だというぐらいで、ほとんど日本企業と変わらない

などでした。
その後内定者主催の飲み会が新宿で開催されました。
この飲み会で驚いたことはみなさんめちゃくちゃ体育会系でした。
すさまじく高いテンションで盛り上がり、騒ぎまくっていました。まるで商社の飲み会みたいだ...IT企業でここまで体育会系なのも珍しいでしょう。
また、外国人や留学経験者、社会人経験者など、非常にダイバーシティは感じました。さすが世界のIBM!!
また、僕が他社とIBMどっちにするか迷っていることを内定者に相談すると、すさまじい勢いでIBMをプッシュされました。
データなんて日本でしかやってないような企業なんてつまらない!
IBMの方が合コン受けがいいじゃん!
などなど、みなさん好き勝手言いまくりながらも「一緒にIBMで頑張ろうぜ!!」と6人くらいに囲まれて説得され続けました。
しかし今日もバイトがあったため、途中退席することになりました。
さて・・・今日得た情報を判断材料として最終決断するべ!!!

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